本日(2020年4月11月)付け日経朝刊1面に、「人工呼吸器参入に壁」という記事、3面に「安倍一強にも医系の聖域」という記事が載っていました。
新型コロナウイルス感染拡大してからずっと不思議に思っていて、国会中継を見てもどうしてこの点についての質問が緩いのかなといぶかっていました。それがこの記事を読んで、そうだったのかと。
米政府から人工呼吸器生産を要請されたトヨタ、インドで生産始めたスズキ、英国ではホンダが政府から生産を呼びかけられた。にもかかわらず、彼らは日本国内では生産しない。しないのではなく、平常時の規制が邪魔してできないのだそうです。欧米では非常時対応にシフトしているのでできる。
アビガン。これも副作用リスクを気にしてなかなか承認されない。だから、海外に無償提供するとのことです。海外に無償提供する代わりにデータを提供してもらって、これを承認の審査材料とするという意図なのでしょうか。
いずれも、医系の聖域に踏み込むことが難しいということが壁になっているようです。日本医師会の後ろ盾もある厚労省内の組織。政治家には専門知識が無いから、医学的にはこうなっていると説明されると「そうですか」としか言いいようがないのでしょうね。
私も医療の専門知識がないので何とも言えませんが、このような私でも感じる「はてな」があります。それはこうです。
医療の現場からは「医療崩壊寸前だ」という声が聞こえています。テレビ報道でも専門家がそう言っているし、個人的に寄せられる医療現場の情報ではもっと切迫してます。でも、医療現場の声をとりまとめているであろう組織が聖域となって、この平常時の規制や壁が見直されないということは、実は医療崩壊はせず現場は切迫していないということではないだろうか。う~んわからない。
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