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執筆者の写真金森 亨

新型コロナウイルス影響受けやすい業界への対策対案

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける業界として、ホテル旅館、旅行業者、旅客運輸、飲食業などあります。これらの業界では対策を講じる必要があり、実際に様々な動きがあります。生き残るためにどんな対策が考えられるか考えてみましょう。


そのためには変化した外部環境の脅威を逆にチャンスと捉えて既存のシナジーを活かした事業を展開する必要があります。


1.外部環境の脅威をチャンスに変える

外部環境がどう変わったか、あるいはこれからさらにどう変わるか、そしてそこに生ずるニーズは何かを考えてみます。

新型コロナウイルスがさらに拡大して感染者が増え、医療が崩壊するかもしれません。そうなると、病室とベッドが不足します。イタリアの医療崩壊ではまず圧倒的に不足するベッドが問題になっています。

また、人々は不要不急の外出を控え、都市は封鎖されるかもしれません。そうなると、日用品や食料など生活必需品を求める人々がネット通販に殺到するでしょう。ネット通販が活発になると現在でも不足気味の物流機能が追い付かなくなるでしょう。


2. ホテル業界

テル業界はベッドと個室という既存の経営資源を活用しましょう。医療崩壊を防ぐためには、病院だけでは不足します。もちろんそのままでは病室として、病院ベットとしては利用できませんから、医療助言者のアドバイスを得て、臨時病室としての機能を備えます。政府はそのようなホテルには助成金、又は賃借料を支払うことで、業界を支援します。


3. 旅客運輸

旅行がキャンセルされ旅客運輸業は商売になっていません。バスや列車はカラのままでは運行できません。でも、輸送機能を旅客からモノに換えてみましょう。外出を控えるようになった人々はネット通販に頼るようになるので、物流への需要がたかまります。高まるというよりパンクしてしまうかもしれません。それを補うのです。

新幹線の空席を宅配便運搬に活用する活動が別の理由から始まります。同様にバスやタクシーも物流を支援してはどうでしょうか。売上補完にも寄与するはず。


4. 旅行業者

旅行業者の強みはWEBなどのネットワークです。旅行の手配に使っていたこの機能を利用して生活必需品のネット販売を事業化しましょう。物流は既存の手配先であるバス会社やタクシー会社など旅客運輸業の支援も受けられそうだし、逆に仕事を回してあげると喜ばれるでしょう。


5. 飲食業

今こそネット販売を強化するときです。外食を控える人々に、家庭料理ではなくちょっと贅沢な料理を届ける、もちろん日常用の総菜もニーズが増えるでしょう。居酒屋などは晩酌セットもいいかもしれません。


ちょっと考えただけでも色々と工夫の余地があります。それぞれ簡単ではありませんが、トライする価値はあるのではないでしょうか。経済は大きく縮小する可能性があります。株価や為替が乱高下するだけなら実体経済への影響は限定的ですが、今回は実体経済に直接影響しています。このままでは生き残ることが出来ません。アイディアの限りを出して乗り越えなければなりません。

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